05.あの日の約束なんて僕はとっくに忘れたよ
黒く鈍く光る銃。
「そんな・・・・・どう・・・し・・て・・?」
英二、驚いた?
予想通りの反応だね。
「冗談・・・・だろ?・・・・・不二ぃ・・。」
残念ながら冗談じゃないよ。
こうするしかないんだ。
泣かないで。
「不二・・・・・・あのときの約束、忘れたのかよ?」
・・・・・・約束、か。
英二、ボクは決めたんだ。
手段は選ばない。
英二の涙が零れると同時に右指に神経を集中させる。
乾いた銃声。
「不二ぃぃぃーーー!!!!!!」
静寂の闇に、英二の声が木霊す。
英二・・・・・・
「絶対絶対!俺たちずっと一緒にいような!」
「クス・・・わかったよ英二。」
「あの日の約束なんて僕はもう忘れたよ」
生暖かい血の海でボクが残したボクの、最期の言の葉。
君へ届け。
*後書き*
前サイトでの不二菊の詩を少し小説風にアレンジしただけのものです。
かなり全体として短いお話になっています。
最初は不二が菊丸を殺す設定だったのですが、あまりに報われないので不二が自殺・・・という設定にしました。
少し長い詩のつもりで読んでいただければ、と思います。
ありがとうございました。
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||